2008/12/07

冬物語 その2

あれから2週間たち、再び通院。
超音波検査をしている時、なぜか女性の先生が首を傾げている。
何か見つかったのか?
何となく不安。
検査後、診察室の前でしばらく待たされ、昼近くになって名前を呼ばれた。
『検査の結果ですが、免疫に異常はありませんでした。
肝機能の数値は、今までと同じで、多少の異常ありね。
それから、こっちが問題。さっきの超音波検査ね』
写真を見せながら、先生が言う。
『ここが肝臓。
このあたりが皮下脂肪。
同じ色してるでしょ。
要するに、あなたの肝臓はフォアグラみたいに脂肪でいっぱいなのね。
食べたことあるでしょ。おいしかったでしょ。
こういうのを、脂肪肝というのね』
「それ、マズイんですか」
『良くないねぇ。このままの生活をしてると、どうなると思う?』
「肝硬変とか?」
『そう。肝炎、肝硬変、やがて・・・』
ゲッ!!! ( ̄□ ̄;)!!
『脂肪ってのは、雪と同じだから、溶かさなきゃ、どんどん積もっていくんですね。
溶かせば減る。
冬になると、雪国だと2階まで雪が積もるよね。
でも、春になれば勝手に融けていく。
でも、脂肪は勝手に溶けてくれない。
だから、自分で溶かしましょう。
それで、肝機能の数値は改善すると思うんだ。
とりあえず、やってみましょう』
「何をやるんですか?」
『食事を減らすなり、運動するなりね。
それに、この様子だと肝臓が悪くなる前に、糖尿病になっちゃうよ。
1日にみかんを3つも4つも食べたり、バナナを2本も3本も食べてたら、
そっちが先にきちゃうよ』
イィィィ〜〜〜。  (◎_◎;)
『少し体重を落としてから、もう一度検査をしてみましょう。
2ヶ月後でどう?
あなたは、自分でできる人だ。
できなきゃ、入院させる』
「そんな大げさな」
『大げさじゃないよ。
脂肪肝の人は、今日はあなたで3人目。
3人の中では、一番マシ。
一番悪かった人は、今日このまま入院させた。
他の原因もあるけど、あなたと大差ないから』
・・・・・ 病院での禁欲生活が、頭をよぎる。
『肝臓ってのは、食べたり飲んだりすると、キズがつく。
入院させた人は、そのキズが治りにくい。
あなたは比較的治りやすい。
ここがダメなら、あなたも同じように入院させてたよ。
何か他の原因があるかもしれないから、徹底的に調べて、やせさせる』
「俺はまだ間に合うってことですか?」
『そういうこと』
「2ヶ月後ですね。やりましょ」
『帰る前に、一度栄養士さんの話しを聞いてみて。参考になるよ』

栄養士の先生いわく
『ごはんなんて、こんなんでいいの(野球のボールくらいの量)。
 肉や魚もこれくらい(手の平と同じくらい、5センチ四方くらい)。
 リンゴは半分』
「そんなんじゃ、死にません?」
『絶対に死なないから、やってごらんなさい』
かわいい顔した女性の先生である。
こういう人の方が、キツイことを言う。
それに楽しそうだ。
『今日の昼から、というのは酷だから、夜からにしましょうね(笑顔)』
ヒィィィ〜〜〜〜〜
そんなわけで、昼はまた大食いしてやった。

眠くなったので、もう一回だけ続きます。

は。

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