2008/12/25

矛盾

漢文の授業で、
「この矛は、どんな盾でも貫くことができる」と言って、売っていた商人が、今度は「この盾は、どんな矛も防ぐことができる」と盾を出した。
それを見た客が、
「それなら、その矛で、この盾を突いたらどうなる」と突っ込んだことから生まれた言葉だと、習ったような記憶がある。

今日、赤がトレードマークのJALで、尾翼のマークが緑に塗られ、機体にも緑の紙飛行機と「空のエコ」と書かれた飛行機に乗った。
近ごろ頻繁に聞く「エコ」である。
エコなのか、Co2削減が目的なのか、よくわからなかったりする。
近ごろ、電気を消すことでエコ(Co2削減)につながる、と言われているが、
そもそも、発電する時にCo2が発生するから、発電量を減らすことでCo2削減につながるようだ。
原子力なら、Co2は出ないが、火力発電が主力の現在は、どうしても発電に伴ってCo2が発生する。
電気はためておけない、と習ったような気がする。
だから、一日の電力消費量を予測して、発電量を決めている、という認識でいる。
だから、電気を使わないことで、直接的にCo2を減らすのではなく、
今電気を使わないことで、明日以降の発電予測量を減らすことになり、未来のCo2発生を抑制し、間接的に削減するのだと思っていた。
東京タワーとかレインボーブリッジのような大きなものは、事前知らせて、発電量を減らすのかなぁ。
実際のところは、わからない。勉強不足。
とりあえず、これを前提にして先にすすむ。

最近の大きなエコイベントを見ていると、かならずと言っていいほど、まず電気を消す。
そこまでは理解できる。
なのに、なぜ、たくさんのロウソクに火をつけるのか。
はやりなのか、どこでもやっている。テレビ局でもそうだ。
火をつけたら、直接Co2を出してしまうのではないか?
微々たる量なのかもしれないが、間接的に減らす一方で、直接出したら、意味ないんじゃないか、と思う。
矛盾というより、本末転倒なのか。
もっと違うやり方はないのだろうか?
見た目の良さを求めるなら、エコとうたわなければいいのに。
やるなら、徹底すればいいのに。

は。

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